近年、様々な無料ホームページ制作ツールが登場しているため、Web制作会社にサイト制作を依頼するのではなく、自社で構築したいと考えている企業も増えています。
しかし、
「本当に無料でホームページ制作はできるの?」
「どんな無料ホームページ制作ツールがあるの?」
といった疑問が出てくるのではないでしょうか。
そこで本記事では、無料ホームページ制作ツールのメリット・デメリットや無料ツール3つについて解説します。
無料でホームページ制作はできるの?
ホームページ作成ツールを使用すれば、コストをかけることなく無料でホームページの作成が可能です。
一般的に小中規模のホームページをWeb制作会社に制作を依頼する場合、平均30〜60万円前後の費用が必要です。
しかし、無料ホームページツールを活用すれば、全て自社対応にはなりますが、Web制作会社に依頼することなくホームページの構築ができるため、一切コストは発生しません。
また、毎月の更新作業やメンテナンスに関しても自社対応になるため、毎月の保守管理費をWeb制作会社に支払うことなく運営することができます。
無料ホームページ制作ツールを利用するメリット
無料ホームページ制作ツールを利用するメリットは、大きく分けて以下の3つです。
- 料金をかけずにホームページを手に入れられる
- 構築作業費用がかからない
- 構築から公開までのスピードが速い
順に解説していきます。
料金をかけずにホームページを手に入れられる
無料ホームページ制作ツールを利用することで、基本的には一切料金をかけずにホームページを手に入れることが可能です。
本来、大きなコストを支払って制作を依頼する必要があるホームページを無料で手に入れられるのは、ツールを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
また、ホームページに掲載するコンテンツも自社で制作できるため、コンテンツ制作費も発生しません。
Web関連のノウハウがあるスタッフが在籍している場合、比較的簡単に操作できるツールが多いため、運用自体も過不足なく行えるケースが多いです。
構築作業費用がかからない
無料ホームページ制作ツールを利用する場合、デザインの考案やコーディング作業が必要ないため、構築作業費をかけずにホームページ制作が可能です。
本来ホームページ制作は、Web担当者とデザインや方向性のディレクションを行なった後、コーディングやシステムを搭載します。
しかし、無料ホームページ制作ツールでは、テンプレートデザインを選択するだけでホームページを構築可能です。
また、専門的な知識がなくとも構築ができる点も、特徴と言えるでしょう。
構築から公開までのスピードが速い
無料ホームページ作成ツールは、構築作業がほとんど存在しないため、構築から公開までのスピードが非常に速いです。
1週間あれば、必要な設定や手続きを完了した上で公開できるため、すぐに自社ホームページが欲しいと考えている方にとっては、非常に利便性が高いです。
また、自社でサイトの更新やコンテンツの作成ができるため、スピーディーに更新対応を行えます。
例えば、Web制作会社にホームページ制作を依頼する場合、修正点があれば都度制作会社に依頼して対応してもらう必要があります。
また、すぐにコンテンツを制作・公開したいと考えていても、タイムラグが発生してしまうのです。
そのため、ホームページの更新作業自体が担当者の負担になってしまい、業務効率が低下する恐れがあります。
無料ツールを使用して更新作業や情報発信を行う場合は、必要なタイミングで更新できるため、担当者の業務効率を低下させることなく対応できるでしょう。
無料ホームページ制作ツールを利用するデメリット
無料ホームページ制作ツールを利用するデメリットは、大きく分けて以下の5つです。
- 広告がホームページに掲載される
- 独自ドメインを利用できないケースが多い
- テンプレートデザインを利用する必要がある
- ツールの操作を一から覚える必要がある
- トラブル発生時は自社で対応しなければならない
順に解説していきます。
広告がホームページに掲載される
無料ホームページ制作ツールを利用する場合、基本的には広告が掲載されてしまいます。
ツールの運営会社の収益減が広告となるため、利用者が広告を削除することはできません。
そのため、希望の位置にバナーを表示させられない場合やホームページの見栄えが悪くなってしまう点は、デメリットと言えるでしょう。
独自ドメインを利用できないケースが多い
無料ホームページ制作ツールを利用する場合、独自ドメインを利用できないケースが多いです。
そのため、ツールが提供しているサブドメインを利用する形となるため、十分なSEO対策を行うことができません。
基本的に検索エンジンでは、同じページに同じドメインのサイトが表示されることはないため、狙ったキーワードで同じドメインのサイトが表示されていると自社コンテンツを表示させることはできないです。
結果的に、集客力の弱いホームページとなってしまう可能性があります。
長期的にホームページで集客していきたいと考えている場合は、独自ドメインの方が有利です。
テンプレートデザインを利用する必要がある
無料ホームページ制作ツールを利用する場合、オリジナルデザインではなく、いくつかのテンプレートデザインを選択して構築することになります。
そのため、同じデザインをベースにしたホームページが複数存在することになるたり、オリジナリティを出すことができません。
自社だけの雰囲気を出したいと考えている場合には、デメリットと言えるでしょう。
ツールの操作を一から覚える必要がある
自社にWeb関連のノウハウを保有したスタッフが在籍していない場合、無料ホームページ制作ツールの総裁を一から覚える必要があります。
難しい操作が必要なツールは少ないですが、スムーズに使用できるようになるには時間がかかるでしょう。
そのため、今すぐホームページを作りたいと考えている場合には、デメリットと言えます。
トラブル発生時は自社で対応しなければならない
無料ホームページ制作ツールは、コストをかけることなくホームページを手に入れられますが、トラブル発生時は自社で対応する必要があります。
例えば、ホームページ制作会社にホームページ制作を依頼する場合、運営中にトラブルが発生してもプロが解決に向けて動いてくれます。
しかし、無料制作ツールの場合は、サポート対応が充実していないケースが多いため、トラブルが発生してもすぐに対応できません。
そのため、安定してホームページを運営し続けたい場合には、ホームページ制作会社に制作を依頼する方が良いでしょう。
無料でホームページ制作ができるツール3選
続いては、無料でホームページを制作できるツールを3つ紹介していきます。
- WordPress
- Wix
- jimbo
WordPress
WordPressは、世界中で最も利用されているCMSタイプのホームページ作成ツールです。
無料でサイトを制作できるだけではなく数百種類以上の中から「テーマ」を選択することで、ホームページデザインを選択できます。
また、「プラグイン」を導入するだけで、サイトに必要な機能を追加できます。
htmlやcssに関する知識がある場合は、独自にサイトをカスタマイズできるため、自社だけのホームページを構築することが可能です。
Wix
Wiは、世界190カ国以上で利用されているCMSタイプのホームページ制作ツールです。
デザインテンプレートは600種類以上用意されており、無料で画像や動画を利用することができます。
また、htmlやcssによる拡張も可能で、編集の自由度も高い点が特徴です。
さらに、Wix ADIを活用すれば、AIが希望条件に従って自動でホームページを制作してくれるため、構築作業を行うことなくサイトを手に入れられます。
jimbo
jimboは、クラウド型CMSホームページ制作ツールです。
他のCMSに比べてシンプルな設計となりますが、ホームページに必要な要素は備わっているため、レスポンシブデザインでサイトを構築も可能です。
また、専用のスマートフォンアプリも展開しているため、外出時でも手軽にホームページの更新作業が行えます。
利用してみて問題なければ、広告費表示や独自ドメインの獲得サービスも利用できます。
まとめ
以上、無料ホームページ制作ツールのメリット・デメリットや無料ツール3つについて解説していきました。
無料ホームページ制作ツールは、ホームページ制作会社に制作依頼するよりも大幅にコストカットが可能ですが、デメリット部分が非常に多いです。
そのため、独自ドメインを取得したサイトを構築するまでのホームページとして、利用すると良いでしょう。
継続して集客したい場合、ホームページ制作会社にホームページ制作を依頼した方が効果が出るケースが多いため、自社の状況に合わせて選択してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者

永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国で多くのクライアント様のウェブを支援。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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